愛娘を描いた《麗子像》で知られる洋画家 岸田劉生(1891-1929)は、近代日本美術において最も個性的な画家のひとりとされ、38年という短い生涯にも関わらず今も多くの愛好家に支持されています。劉生は17歳で白馬会の洋画研究所に入って黒田清輝から外光派の画風を学び、20歳のときには文芸雑誌『白樺』を通じて知ったゴッホやセザンヌら後期印象派の影響を受けました。その後、デューラーなど北方ルネサンスの精微な写実に傾倒し、人やものの存在を深く見つめる「内なる美」の探求へと進みます。さらに、晩年は宋元画や初期肉筆浮世絵、南画など東洋的な美に惹かれ、自作への反映を試みるなど、その作風は実に変化に富んでいます。
本展は、笠間日動美術館のコレクションから《麗子十六歳之像》や《自画像》などの油彩画と、『白樺』を通して数多く手がけた装丁画にはじめ、水彩画、版画、日本画など多岐にわたる作品を紹介します。さらに特別出品として、神奈川県立近代美術館から《童女図(麗子立像)》を、下関市立美術館から《村娘之図》、《初夏の小路》を含む8点の作品を展示します。出品数140余点によって、独自の美意識で傑作を生み出した天才画家 岸田劉生の軌跡をたどります。
企画展
次回の展覧会予定
画家 岸田劉生の軌跡
2012年6月2日(土)~7月8日(日)

《童女図(麗子立像)》
1923年 油彩・カンヴァス
神奈川県立近代美術館蔵
| 開催期間 | 2012年6月2日(土)~7月8日(日) ※会期中無休 開館10時~20時(入館は19時30分まで) |
|---|---|
| 会場 | 北九州市立美術館分館 〒803-0812 北九州市小倉北区室町1丁目1番1号リバーウォーク北九州5階 |
| 観覧料 | 一般 1000(800)円 高大生 600(400)円 小中生 400(300)円 ※( )内は20名以上の団体料金および前売り料金 |
| 主催 | 北九州市立美術館、毎日新聞社、TVQ九州放送 |
| 後援 | NHK北九州放送局、九州旅客鉄道株式会社、西日本鉄道株式会社、北九州モノレール、筑豊電気鉄道株式会社 |
| 協力 | 公益財団法人 日動美術財団、神奈川県立近代美術館、下関市立美術館 |
| 協賛 | リバーウォーク北九州 |
| 問い合わせ | 北九州市立美術館分館 TEL:093-562-3215 |
ワークショップ
第1回チャレンジ!アートミュージアム(小中学生対象ワークショップ)
劉生に挑戦!ブックカバーをつくろう!
| 日時 | 6月23日(土)14:00~16:00 |
|---|---|
| 会場 | 朝日さんさん広場(リバーウォーク北九州4階) |
| 内容 | 岸田劉生は数多くの装丁も手がけました。展覧会を鑑賞した後、劉生の作品を参考にしてオリジナルブックカバーを作ります。 |
| 定員 | 小中学生15名程度 |
| 参加費 | 無料(「たんけんパスポート」持参) ※事前申し込みが必要です |
| 応募方法 | 美術館にある申込み用紙、または往復はがきに氏名(ふりがな)、住所、電話番号、学校名、学年を明記のうえ、下記までお申し込みください。(締め切り 6月13日必着) 〒803 - 0812 北九州市小倉北区室町1-1-1 リバーウォーク北九州 北九州市立美術館分館「岸田劉生展 チャレンジ!アートミュージアム」係 |
学芸員によるギャラリートーク
| 日時 | ①.6月10日(日)、 ② 7月1日(日) いずれも時間は14:00~ |
|---|---|
| 会場 | 展覧会場内 |
| 内容 | 本展覧会および出品作品の解説 |
| 参加費 | 無料(観覧料が必要です) |

《壺》
1916年 油彩・板
下関市立美術館蔵

《初夏の小路》
1917年 油彩・カンヴァス
下関市立美術館蔵

《自画像》
1913年 油彩・カンヴァス
笠間日動美術館蔵

《村娘之図》
1919年 木炭、パステル、水彩・紙
笠間日動美術館蔵

《麗子十六歳之像》
1929年 油彩・カンヴァス
笠間日動美術館蔵

武者小路実篤『友情』特装本表紙
1920年 木版・紙
笠間日動美術館蔵

『白樺』十周年記念号表紙
1919年 木版・紙
笠間日動美術館蔵

《猫図》
1926年 紙本彩色
笠間日動美術館蔵

《寒山風麗子像》
1922-23年 紙本墨画淡彩
笠間日動美術館蔵

《歳寒三友之圖》
1927年 紙本彩色
笠間日動美術館蔵