所蔵作品
所蔵作品紹介
萬鐵五郎(YOROZU, Tetsugoro)
ねて居るひと

明治45(1912)年、東京美術学校の卒業制作に、赤い布を腰に巻き鮮緑の草原に寝転がった裸婦の絵「裸体美人」を描き、教官や同僚の度肝を抜いた万は、5年後二科展に立体派風の作品「もたれて立つひと」を発表した。日本人としてはめずらしく論理的な造形思考をした画家の一人として画壇の注目を浴びた。この「ねて居るひと」こそは、萬がそれまで取り組んできた近代的造形思考と、南画の研究によってもたらされたー種の東洋的主観主義がうまく融合した最初の作品であった。横臥した裸婦を描くのに不要なものを極力取り除き、さびのきいた落ち着きのある色面によって構成された空間は、西欧絵画の単なる模倣を超えたいかにも日本人のつくりえたものと言えよう。
| 部門 | 絵画 |
|---|---|
| 作家名 | 萬鐵五郎(YOROZU, Tetsugoro) |
| 生没年 | 1885-1927年 |
| 作品名 | ねて居るひと |
| 制作年 | 1923年 |
| 大きさ | 79.0×115.5cm |
| 技法・素材 | 油彩・麻布 |